こんにちは!
オプティマルヘルスコーチの銭君達です。
この記事では世界中で最もポピュラーと言える性格診断である、MBTIについて取り上げていきます。
欧米では採用やポジションのアサインをする上での参考情報として使用している会社も多く、またこれまでに5,000万人以上がこの性格診断テストを受けていると言われています。
目次
MBTIとは?
まず初めにMBTIとはそもそも何なのか見ていきましょう。
MBTIとは Myers-Brigg Type Indicator の頭文字を取ったもので人々を16の性格タイプに分類できるという理論です。
1921年に分析心理学の父として知られるカール・ユングは性格タイプ理論を発表しました。
そしてその理論に感銘を受けたキャサリン・クック・ブリッグス(Katharine Cook Briggs)とその娘であるイザベル・ブリッグス・マイヤーズ(Isabel Briggs Myers)の親子はユングの理論をもとに、数十年の歳月をかけて1962年にMBTI理論の発表に至りました。
このMBTI理論を使えばチームにおける仕事の生産性や調和性を向上させることも期待できます。
ただし、MBTI理論を利用する上で注意するべき点が以下のように2点あります👇
- 性格タイプに善悪や優劣はない
- その性格タイプはあくまで自身において優位性のある性格タイプであり、その人の性格を確定付けるものではない
①については書いてある通りであり、どの性格タイプもそのタイプ固有の特徴があるというだけで、「どの性格タイプが優れている」といった議論をすることはナンセンスです。
また、②も非常に重要な点です。MBTI理論を使えば16の性格タイプのうち必ず1つの性格タイプが判明しますがあくまでそれは自分の中において主要な性格タイプという意味であり、その他の性格タイプも必ず持ち合わせています。
例えるならば「利き手」のようなものです。私たちは2つの手を持っていて利き手を主に使いますが利き手とは逆の手を使うこともしょっちゅうありますよね。
性格タイプもこれと同じで、ようは「自分の好み」、あるいは「自分の中の心地よさ」の問題です。

16の性格タイプ
それではここからはMBTI理論の核となる16の性格タイプを決める要素について見ていきます。
以下の4つの項目それぞれにおいて2つのペアに分けることができ、それらの組み合わせにより計16の性格タイプに分類することができます👇
- エネルギーの充電場所
- 情報の吸収
- 意思決定
- 外の世界に対するアプローチ
順番に見ていきましょう。
1. エネルギーの充電場所
多くの場合物事は内側と外側に分けることができます。
例えば会社の場合であれば自社の強みは内部環境、市場や競合は外部環境といった感じです。
そして人間1人1人に関しても内なる精神世界と外の世界に分けて捉えることができます。
内の世界と外の世界のどちらからエネルギーを得ることを好むかによって「外向的」、あるいは「内向的」かが分かります。
外向的(E:Extroversion)
- 外の世界からエネルギーを得ることを好む
- 人と話すことが好きで、会話からアイデアが生まれることも多い
- イベントに出向いたり新たな出会いをすることに喜びを感じる
内向的(I:Introversion)
- 内の世界からエネルギーを得ることを好む
- 1人でいる時間を好み、言葉を発する時は事前に脳内ディスカッションをする傾向がある
- 人と交流するタイミングや頻度を厳選する
2. 情報の吸収
私たちは日々膨大な情報にさらされています。
財布に入っているお金の金額などの具体的な情報から、30年後の未来予想などの抽象的なものまで様々です。
そしてこのような情報の取り入れ方も人によって違いが生まれ、それが「感覚」と「直感」です。
感覚(S:Sensing)
- 五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)を使って情報を吸収することを好む
- 自分の周囲の環境や現実、実現性を直視する傾向がある
- 未来よりも現在にフォーカスしている
直感(N:Intuition)
- 直感や想像力を駆使して情報を吸収することを好む
- 事実やファクトよりも可能性、インスピレーションや第六感を重視する傾向がある
- 現在よりも未来にフォーカスしている
3. 意思決定のプロセス
私たちは生活は細かいことから人生を変えるような大きなことまで、日々選択の連続です。
「今日は何を食べようかな?」「この人と結婚するべきか?」といった感じで大なり小なり意思決定を迫られる毎日ですよね。
そんな意思決定のプロセスにも2種類存在し、それが「論理」と「感情」です。
論理(T:Thinking)
- 論理的に物事を判断する
- 数ある選択肢の中でも客観的な視点からメリットデメリットを考慮する
- 直接的なフィードバックをすることや多くの質問をすることを躊躇わない
感情(F:Feeling)
- 論理よりも感情を重視する
- 1人1人の個性を尊重することができる
- 他者に対する共感や思いやりをベースに意思決定をする傾向がある
4. 外の世界に対するアプローチ
私たちは日々外の世界と触れ合っています。
たとえ内向的な性格だとしても外界との接触を一切断つことは不可能です。
そんな外の世界に対するアプローチの仕方にも違いがあり、それが「判断」と「知覚」です。
判断(J:Judging)
- 構造化・理路整然としていることを好む
- きっちりしていることが好きで、何かに取り掛かる前に計画を立てることが多い
- 時間ギリギリになっての急な計画の変更を嫌う傾向がある
知覚(P:Perceiving)
- 外界と突発的、あるいはカジュアルに接することを厭わない
- 様々な選択の余地を残すことを好み、時間ギリギリになるまで最終的な判断を下さないことも多い
- 急な変更や変化を嫌うことなく、むしろ楽しむ傾向にある
これらの特徴を読んでみて、皆さんは16の性格タイプのうちどのタイプに当てはまるでしょうか?
それぞれの性格タイプの特徴、人間関係の構築の仕方や仕事の取り組み方の好みなどについて知りたい方はこちらのサイトをご覧ください。93個の質問に答えるだけで自分の性格タイプが分かる無料診断テストも付いてます。

性格別コミュニケーションスタイル
今度はそれぞれの性格別のコミュニケーションスタイルを見ていきます。
繰り返しになりますが、あくまで「好み」や「傾向」の話なので「自分はこうゆう性格だから」「あの人はこうゆう人だから」と型に当てはめ過ぎないようにしましょう。
以下がMBTIの性格別コミュニケーションスタイルです👇
外向的(Extroversion) | 内向的(Introversion) |
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感覚(Sensing) | 直感(Intuition) |
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論理(Thinking) | 感情(Feeling) |
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判断(Judging) | 知覚(Perceiving) |
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おわりに
いかがだったでしょうか?
今回は世界で最も知られている性格診断であるMBTIについてまとめてみました。
こういった自分の性格タイプを知っていれば自分の強みを日常や仕事で活かしやすくなったり、無理に自分の苦手な部分で頑張る必要がないことに気付きやすなるはずです。
また、人によって好みのコミュニケーションタイプを知っていれば良好な人間関係を築く上で役に立つと思うのでぜひ参考にしてみてください♪
それではまた!