「アダルトチルドレン(AC:Adult Children)」という言葉をご存知でしょうか?
簡単にいうと「子供の頃のトラウマを引きずったまま大人になり、日々の生活や人間関係に生きづらさを抱える人々」という感じです。
- 他人の目を気にしすぎる
- 自分より相手の感情を優先してしまう
- 言いたいことが言えない
といった特徴があります。
僕は元々こういった傾向が強く、案の定ネット上にころがるアダルトチルドレンの特徴に尽く当てはまっていました(笑)
また、それと同時にカウンセリングを通してアダルトチルドレンを克服する「ACカウンセリング」なるものの存在を知り、興味を持ちました。
カウンセリングを受ける前は「ホントに克服できるのかな?」と不安でしたが、思い切って受けてみることにしました。
この記事では僕が受けた「ACカウンセリング」の内容、感想、そして受け終わった現在の気持ちなどをシェアしていきたいと思います。
目次
アダルトチルドレンカウンセリングの概要

カウンセラー
カウンセラーの方は「自己肯定感の専門家」として活動している、「宮本幸明」さんです。
自分が感情的になったり、長時間話しすぎたとしても、しっかりと受け止めてその上で優しくフィードバックをいただけるので、「誰でも安心して話せる方」という印象です。
(宮本さんのブログはこちらからどうぞ♪)
1時間×6回のカウンセリング
僕は1時間×6、計6回のカウンセリングを受けました。
毎回予め日時を決めておき、時間になったらカウンセラーの方にLINEのビデオ通話をかけます。
カウンセリングの間隔は1~2週間程ですが、僕の場合は1週間毎に行いました。
感情ノート
カウンセリング以外の時間でもやることがありました。
それは「感情ノートをつける」です。
やり方は以下3つの項目について日々ノートに書いていきます。
- 起こった出来事や思い出した出来事
- そのときの感情
- そのときの身体の感覚
例えばこんな感じです👇
- 友達に傷つく一言を言われた
- 悲しい、怒り、不安
- 胸が締め付けられる感じ
アダルトチルドレン傾向が強い人は、感情表現が乏しかったり、自分らしさを表現することが苦手な場合が多いので、
感情ノートをつけて普段の自分が「どんな感情を抱いているのか」「それはどんなときか」「身体はどう反応しているか」を観察して自分を見つめていきます。
ノートに書く感情はポジティブでもネガティヴでも、どちらでも構いません。
なるべく毎日書き出すことで、自分の感情と向き合う機会を増やしていきます。
カウンセリングは毎回この感情ノートに書いたことをカウンセラーと共有し、そこから話が広がっていきます。
【第1回】アダルトチルドレンカウンセリング

学んだこと
- 感情に気づく事自体がとても大切な事
- 感情や感覚は全て自分の中から湧き上がるものであり、それに気づいてあげて大切にすることが重要
- 過去のネガティブな感情を押さえ込んでいると、前に進もうとしていたとしてもまた元の状態に引き戻されてしまう
- 今抱えている感情は、過去も同様に抱えていた可能性が高い
- 子供の時は自分一人では生きていけないため、気づかないうちに家庭で生き延びるための歪んだ価値観や信念が形成されていく
- 感情は思考で抑圧している。それが自分に向かうと自己否定や自傷行為や病気につながり、人に向かうと加害行為または依存行為につながる
- 全ての感情には意味がある。何かを訴えようとしているため、感情を抑えつけてはいけない。とくにネガテイブな感情は生きのびるために重要な要素
- 自分の中に残っている傷ついた子供時代を大人になった自分が思い出し、それを受け止めて癒してあげることが自分で自分を癒す行為
感想・気付き
まず一番大きな気付きとしては、「ありのままの感情を抱いていい」と知ったことです。
よくよく考えれば当たり前のことなのですが、小さな頃から自分の感情に蓋をすることが癖になっていると、
- 本当は不安な感情を抱いている
- 表面的には明るく演じる
- 今の自分はポジティブな感情を抱いていると思い、奥に潜むネガティヴな感情に気づかない
なんてことが起きちゃいます。
自分から湧き出る感情をありのままに受け入れ、尊重してあげることが大切です。
【第2回】アダルトチルドレンカウンセリング

学んだこと
- 過去や現在のネガティヴな感情を言語化し、解放してあげることが大事
- 辛かった過去を思い出し涙を流すことには癒し効果がある
感想・気付き
第2回のカウンセリングでは主に「過去の体験の共有」「過去の自分を癒すワーク」を行いました。
自分は主に以下2点の過去の出来事にフォーカスしました。
- 子供時代の家庭環境での辛い思い出
- 受験勉強と部活動の苦しい経験
これらの過去を思い出すと自然と涙が出てきます。
そして「そのときの自分に対して、今の自分からどんな言葉をかけてあげたいか」を考えます。
自分は以下のような言葉をかけてあげたました。
- 嫌なことで頑張るのではなくて、やりたいこと、好きなことに対して頑張って欲しい
- 人から認められようとしなくていい
- 親に気に入られようとしなくていい
- 無理をしたり見栄を張らないで欲しい
- ありのままで生きて欲しい
こうして言葉をかけてあげると過去の自分が救われたような気がしてさらに涙が溢れてきます。
ただ、この涙を出す行為が非常に大切です。
涙を出しながらもこうした言葉をかけられるのは、自分の思いや感覚を大切にできてきている証拠なのですから。
感情の受け止め方
辛い過去や経験を思い出したときに抱く感情を受け止める方法も教わりました👇
- 深い呼吸
- 手を胸に当てたり、クッションを抱えながら自分に声をかけてあげる
まずは自分を落ち着かせるために深呼吸します。
落ち着いてきたら辛い気持ちを抱えている自分に優しい言葉をかけてあげましょう。
人間の脳とは不思議なもので、自分で声をかけていたとしても脳が良い意味で誤解し、人から話しかけられたように感じるそうです。
【第3回】アダルトチルドレンカウンセリング

学んだこと
- 「過去の自分を癒している感覚を掴む」ことが大事
- 過去の自分を癒し、そこから得た学びを未来に活かすことで、過去と未来が繋がって1本の軸になる。それがやがて「自分軸」になっていく
- 親子関係と恋愛関係はリンクしやすい
- 「理想の恋愛関係」や「どんなパートナーが良いか」を明確にすることで、自分にとって心地いい関係・状態を築ける
- 自分との関係が良くなるにつれて、周りとの関係も良くなってくる
感想・気付き
第3回のカウンセリングでは「癒しのワークの結果報告」「理想の恋愛関係」について話し合いました。
まずは過去の自分を癒す「癒しのワーク」ですが、これはホントにやってよかったです。
辛い体験を思い出すのは苦しいことですが、過去の苦しかった自分に今の自分から優しい声をかけてあげることで心が浄化されるような感覚があります。
自分の中のイメージとしては、「未練があって現世に居座る幽霊が魂を浄化し天国に成仏する」ような感じです。
今まで人生を送ってきて、表面的にはなんともなかったとしても、心の奥底で苦しんでいた過去の自分に引きずられることが多々ありましたが、このしがらみから徐々に解放されていきます。
「癒しのワーク」についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください👇
また、「恋愛関係」についても相談しました。
自分は人間関係を構築するのが昔から非常に下手で、もちろん恋愛関係も苦手でした。
苦手すぎて気になっていた異性から告白されたにもかかわらず断ってしまうほどでした(笑)
断ってしまった理由として、過去の自分には以下のような思考がありました👇
- 付き合って嫌われたらどうしよう
- 自分なんて付き合う価値のない人間
- ここで付き合ったら前回断った人に申し訳ない
こうしてみるとほんとしょーもない思考をしてますよね…笑
③なんて「どんだけ八方美人やねん」って感じです。
ただ、こうゆう思考回路になってしまうのも、これまでの親子関係が少なからず影響しているそうです。
たしかに自分には子供の頃、「温かい愛情」や「十分なコミュニケーション」を受け取れなかった過去があり、その頃のトラウマが恋愛関係を築く上でも、強く影響していたのだと思います。
そしてこれらの問題を解決するために次回のカウンセリングまでに「理想の恋愛関係」「どんなパートナーが欲しいか」を考えるワークを行うことになりました。
これを明確にすることで、自分にとって心地いい状態が作りやすくなるし、良好な親子関係を築く上でも重要な気付きに繋がるそうです。
【第4回】アダルトチルドレンカウンセリング

学んだこと
- 価値観が違う人とは、彼らの言葉の意味を理解した上で聞き流せばいい
- 自分と同じ価値観の人ややロールモデルとする人の考えと接する時間を多くするといい
- 今後やりたいことをしていくときに、実現手段はロールモデルの人となる人を見つけて真似る
感想・気付き
今回のカウンセリングの前半ではビジネスよりの話をしました。
自分は新卒で入社したコンサルティングファームを退社し、人々の健康をサポートすることを目的に独立をしようと思っています。
ただ、当然独立はしようと思ってもすぐできるものではありません。
宮本さん自身苦しい会社員時代を経験し、その後カウンセラーや起業コンサルタントとして独立し、活躍されています。
理想の働き方を実現している先人として、起業や独立におけるマインドセットや考え方などを教えていただきました。
そして後半の時間では「理想の恋人関係・パートナー」について共有しました。
僕が求める理想のパートナー像は以下のようなものが挙がりました。
- お互い自分の持つ価値観に従って生きており、他人に押し付けたり服従したりしない
- お互いの強みと弱みそれぞれを受容し、認め合い、称え合う
- 自然体・自分軸で生きている
- 自分の人生における明確な目的・達成したい目標・実現したい生き方などの確固たる思いを持っている
- 他人の噂話や悪口、批判をしない
- 自分の言動に責任を持てる
- 自分、そして他者を尊重できる
- 人を上下関係や立場で評価せず、横の関係・対等の関係を築ける
- 相手の気持ちを汲み取り、思いやりの心を持ち合わせている
- 自分勝手になったり過度に感情的になったりせずに、冷静で建設的かつ論理的な議論ができる
そして上記で挙げたものを「価値観」として表すとどんな言葉になるか考えます。
自分は以下のような価値観が出てきました👇
- 「自然体」
- 「夢中・熱中」
- 「受容」
- 「自分軸」
- 「成長」
- 「健康」
このように自分が大事にしたい価値観を言語化することで、今後の人生を生きる上での指針のようなものになってくれます。
そして次回のカウンセリングまでに、今回分かった自分の価値観をもとに、「将来的に自分はどんな状態でありたいか」「どんな生活、収入、人間関係、活動をしているか」を書き出すワークをすることになりました。
このワークを行うことで、「自分の将来の姿」「理想の生活・状態」を実際に書き出すことで「自分が何を欲しているのか」、そして「それを達成するためには何をする必要があるのか」をより具体的に考えることができます。
【第5回】アダルトチルドレンカウンセリング

学んだこと
- いくら話し合ったとしても、親自身は大きくは変わらない
- ただ、自分自身の考え方や思考は柔軟になっているはず
- 親との喧嘩も悪いことじゃない(自分の気持ちを相手に伝えることはとても大事だから)
- 不安や怒りといったネガテイブな感情を持つことは当たり前のこと
- ただそのネガティヴ感情に対する接し方や受け取り方が大事
感想・気付き
カウンセリングの前半では、最近の自分の状態や感情をシェアしました。
カウンセリングを通して気持ちや考え方が徐々に前向きになりつつも、どうしても親との関係性や人間関係、今後の人生について考えた時に不安が生じてしまいます。
ただ、そうした不安を感じるのは当たり前であって、むしろ感じない方がヤバイかもしれません。
自分が抱く感情や身体の感覚はどれも意味のあるものであり、尊重すべきものであることを再認識しました。
カウンセリングの後半では「将来の自分の姿のイメージ」を共有しました。
自分の場合は1,2,3,4,5,7,10年後に分けて以下4つの項目で考えました。
- 収入
- 仕事・活動内容
- 生活環境・場所・趣味
- 人間関係
人はだれしも「こうなれたらいいなー」という「自分の理想像」を少なからず持っていると思いますが、こういったイメージを言語化することにより、自分の欲しているものが明確になります。
また、そういったイメージが明確になることにより、「自分でも達成できるんじゃないか」と勇気が湧くし、モチベーションが高まる気がします。
【第6回】アダルトチルドレンカウンセリング

学んだこと
- 自分の変化に気づくことが大切
- 過去の出来事や体験は全て意味がある
- 「これまでの経験が現在や未来にとってどんな意味があるのか」を考えると今後の原動力につながる
- 意味を見出すことにより、自分に対する癒しにもつながる
- 黒歴史や消してしまいたい過去は弱みではなくむしろその人の強みになる
感想・気付き
最終回はこれまでのまとめとして、カウンセリングを含めこれまでの自分の経験や考え通して、「自分にどんな変化があったか」、そして「過去の出来事は現在や未来の自分にとってどんな意味があるのか」を考えました。
自分に起きた大きな変化として、以下の3つを挙げました。
- 自分の感情に気付き、それを尊重してあげることが大切と知った
- 過去に縛られるのではなく、どんな経験も無駄ではなかったと捉え、前向きでいられるようになった
- 見栄を張ったり、無理をすることが無くなり、自然体の状態に近づいた
これらの変化は今後の人生を幸せに生きる上で非常に良い変化だと思うので、本当にこのカウンセリングを受けてよかったと思います。
カウンセリングで余った時間は宮本さんにビジネスについて色々聞きました。
聞いた内容としては以下のような項目です。
- SEOのテクニック
- 効果的な集客の仕方
- YouTubeやブログの取り組み方
- 独立・起業する上で必要な手続き
- 事業立ち上げ時から現在までの道のり
宮本さんは「カウンセリング」以外にも、こういったビジネスや起業をする人に向けた「コンサルティング」も行っている方なので、そういった知識や考え方も知りたい人にとっては非常に参考になると思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
アダルトチルドレンになる原因や特徴などは検索等で調べれば沢山出てくると思いますが、アダルトチルドレンを克服するための「カウンセリングの内容」についてはあまり詳しい情報は見つけづらいと思います。
「アダルトチルドレン」の方はもちろん、「心理学」や「カウンセリング」、「独立・起業」といったことに興味のある方にとっても、少しでも参考になれば幸いです♪
それではまた別の記事でお会いしましょう〜。
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