こんにちは。健康オタクの銭君達です!
今週も色々とIINで学んできたので、大切に感じたことや気付きを自分の体験も交えて話していきたいと思います。
それでは見ていきましょう!
目次
Module3&4で印象深かった3つの話
今週の授業で印象深かった話は以下の3つです👇
- ブルーゾーン(Blue Zone)
- 良いカロリー、悪いカロリー(Good Calorie, Bad Calorie)
- 繋がりの力(The Power of Connection)
①と②に関しては、それぞれ別の記事で解説しているので、よかったらご覧ください♪👇
この記事では③の「繋がりの力」にフォーカスして解説していきます。
3つの愛着理論
1950年代〜1960年代にかけて、イギリスの精神科医であったジョン・ボウルビー(John Bowlby)は人間の「3つの愛着理論」の発明および提唱をしました。
その3つの愛着理論によると、大きく分けて私たちは以下の3タイプに分類されると考えられます👇
- 安定型(Secure Pattern)
- 不安型(Anxious Pattern)
- 回避型(Avoidant Pattern)
以下がそれぞれの特徴です👇
安定型
- 仲良くなることにあまり抵抗を感じず、人間関係において生じる不安が少ない
- 感情のコントロールに長け、他者と問題なくコミュニケーションをとることができる
- 安定的で、信頼を伴った人間関係を築ける
- 自分、そして周りの環境に安心しているからこそ感情を素直に表現できる
- パートナーや友人との繋がりを感じるとともに、お互いの自立性にも心地よさを感じる
不安型
- 頻繁に人間関係において不安を感じている
- 他者との関係において安心感を求める傾向が強い
- 相手が自分のことをどう思っているか心配になりやすい
- 対人関係における不安や恐怖によって、他者に過度の要求や自己中心的な行動を取ることがある
回避型
- 他者と仲良くなったり、親密な関係になることを恐れることが多い
- 対人関係やストレスを感じる際に、自分の感情を素直に認められない・表現できないことがしばしばある
- 信頼関係を築くことが困難に感じている
- 親密になることよりも自立・孤独を重視し、深い関係性になることを避ける傾向がある
- 人間関係における対立や葛藤を回避する傾向がある
全ての人間がはっきりこの3タイプに分類されるというわけではなく、それぞれの組み合わせであったり、今後の経験によりタイプが変化することも十分あり得ます。
現在の皆さんはどれに一番当てはまるでしょうか?
情緒的なつながりの大切さ
人間は基本的に一人では生きられません。
人それぞれ色んな価値観があると思いますが、人間の無意識では他者と繋がることに強い願望を示すと同時に、そういった繋がりを失うことに大きな恐怖を覚えるようにできています。
この「情緒的な繋がり」の感覚の大切さを示す実験として「無表情実験:Still Face Experiment」というものがあります。
動画は以下からご覧ください👇
動画を見てみると、1:00あたりまでは赤ちゃんは母親との情緒的な繋がりを感じており、心底安心しながらコミュニケーションを楽しんでいることが分かります。
しかし1:00以降、母親が無表情になった瞬間、赤ちゃんはすぐさま何らかの違いを感じ取ります。
赤ちゃんは感覚的に「情緒的な繋がり」が断たれたことを理解し、その繋がりを取り戻すために、母親に対して「笑いかける」「指をさして注意を引く」「悲鳴をあげる」といったふうにあらゆる手段を講じます。
「どうせ赤ちゃんは知識もないし言葉も分からないから」と言って子どもとの触れ合いや繋がりの機会を大切にしないことがいかに愚かなことかよく分かりますね。
そのため子供の頃にこういった他者と繋がっている感覚が得られないと、
- 自分は愛されていないんだ
- この人に認められるためにはどうすればいいのだろう
- なんとかしてこの人の気を引こう
といったふうに自分が他者と繋がっているか不安になったり、繋がりが断絶されることを恐れるようになり、先に述べた愛着理論のうちの「不安型」や「回避型」の傾向が表れるようになります。
自己肯定感の正体
「自分はありのままでいいんだ」という感覚が持てないと、承認欲求に振り回されやすくなってしまいます。
- 他者に認めてもらいたい
- 世界の一員であるという実感を持ちたい
- 自分という存在を受け入れて欲しい
こういった感覚は人として当然のものですし、むしろ社会的な生活を送る上で持つべき大切な感情です。
ただし、子供の頃に他者と繋がっている感覚を持てないとこの承認欲求が行き過ぎてしまい、情緒不安定な言動をしてしまったり、日常生活において生きづらさを感じやすくなってしまいます。
つまり私たち人間にとって、「無条件に愛される経験・感覚を持つこと」が非常に大切であり、
そのためには「自分のことを無条件で受け入れてくれる存在」が必要です。
これがなければ、「自分はありのままで価値のある存在である」「無条件に愛される存在である」という自己を肯定する感覚、「基本的信頼:Basic Trust」を持てないのです。
では子供の頃にそういった感覚を持てなかった人はどうすれば良いのでしょうか?
もう諦めるしかないのでしょうか?
承認欲求に振り回されないためのたった1つの方法
現在自分が承認欲求に振り回されていると感じている人は、なんとかして「基本的信頼:Basic Trust」を獲得する必要があります。
ただし、今更両親に認めてくれるようお願いするのも考えにくいでしょうし、友人や同僚で自分を無条件に肯定・承認してくれる人を探すこともなかなか難しいと思います。(もちろんそういった方が見つかれば最高ですね)
そうなったときに残された道は、自分で自分を肯定してあげる「自己承認」しかありません。
承認欲求が暴れている人の大半は、過去に自分が小さい頃に「両親に認めてもらえなかった」「友達から受け入れてもらえなかった」といった辛い経験があります。
そのため、「その辛い経験をした時の自分をありのままに肯定し、徹底的に癒す」ことで、無意識下で抑圧されていた「インナーチャイルド(内なる子供)」が解放され、現在の自分と過去の自分との繋がりが生まれます。
やり方は以下の通りです👇
- 柔らかいソファなどの心地よい場所に座り、胸に手を当てる(クッションを抱えるのも良いです)
- 辛い経験をした過去の自分を思い出し、自分の精神の中に登場させる
- その子に対して、「辛かったね」「よく頑張ったね」「ありのままでいいんだよ」といった100%肯定する言葉をありったけ投げかけてあげる
人によっては過去の経験を思い出すのが精神的にキツく、うまくインナーチャイルドを癒すことができないかもしれません。
その場合は当然無理をする必要はないので、一旦ストップしてください。ゆっくりでいいので段階ごとにプロセスを踏んでいきましょう。
また、言葉を投げかけるのは自分ではなく、親や想像上の人物でも構いません。
自分にとって1番信頼できる存在を心の中に作り出し、苦しみを抱えている内なる自分に精一杯の愛情を注いであげてください。
自分の場合はこれをやったら涙と鼻水が溢れかえって洋服とクッションがグチョグチョになりました(笑)
でもこの涙は今まで無意識下で抑圧されていた本当の自分が意識的に現れている証拠なので温かく迎えてあげてください。
日常生活で生きづらさを抱えている人は満足のいくまでこれをやってみてください。
- あ、もう俺ってありのままで生きていいんだ
- 私は素直に自分の感情を表現していいんだ
- もう自分は他者に認められるために行動しなくてもいいんだ
といった感覚が生まれ非常に楽になれます。
本当に世界が変わりますよ。
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