こんにちは!
ヘルスコーチの銭君達です。
この記事では運動が心脳体(心的機能・認知機能・身体機能)に与える効果について解説していきます!
運動の全般的な効果については以下の記事にて書いておりますが👇、この記事では人間の3つの機能の向上および改善にフォーカスして解説しております。
また記事の後半には、あなたに適した運動スタイルを見出す「フィットネススタイル診断」も用意してますので是非やってみてください♪
それではやっていきましょう!
体(身体機能)に与える効果
まずは体(身体機能)に与える効果を見ていきましょう!
心臓血管系
運動をすることにより心臓が強化され、その結果血液の循環が高まり、各組織により多くの酸素と栄養素を供給しやすくなります。
そのほかにも、
- 肌の健康のサポート
- 善玉コレステロールの増加、悪玉コレステロールと中性脂肪の減少
- 血圧の低下
を促進してくれます。
消化器系
運動は新陳代謝を高めてくれます。
また、適度な運動は定期的な排便を促し、私たちの腸の健康を支えてくれます。
内分泌系
運動をすることで膵臓から分泌されるインスリンの感受性が高まります。
インスリン感受性が高まることで、血中のブドウ糖が細胞に取り込まれ(高血糖の防止につながります)、エネルギーとして使われやすくなります。
リンパ/免疫系
運動は免疫システムも強化してくれます。
また、体を動かすことで血液の特性が正常になり、炎症が起きにくくなります。
筋肉系
運動によって筋力が高まると同時に、除脂肪体重(その個体の全重量から、その個体が持つ脂肪組織の重量を差し引いたもの)が増え、安静時の代謝も高まります。
筋肉機能および神経筋の安定性が増し、その結果怪我の防止や慢性的な痛みの軽減に繋がります。
神経系
運動の種類の中でも、特に足を使って体重を支える必要がある運動をすることによって認知機能が改善されます。
体がどのように動いているか、自分の体が今どの位置にあるかといった感覚システムも鍛えることができます。(特にバランス感覚を養うエクササイズ)
また、物事に対する反応時間を早める効果も期待できます。
生殖器系
男女共に生殖機能が高まると同時に、人体のエネルギーレベル・スタミナも増加します。
そのほかにも、
- 自信を高める
- 体全体の強度、持久力、柔軟性を高める
- 女性にとっては性的興奮を高め、男性にとっては勃起不全のリスクを減らす
といった効果があります。

呼吸器系
有酸素運動を行うことにより、心肺機能の改善、酸素容量の増加が期待できます。
また、酸素の取り込みおよび二酸化炭素の排出の一連の流れの効率が高まります。
骨格系
骨密度が増加することにより、骨減少症になるリスクを低下させます。
また、骨折やその他の怪我のリスクを減らすことができます。
心(心的機能)に与える効果
続いては心(心的機能)や、感情に与える効果を見ていきましょう!
運動が心的機能に与える効果には凄まじいものがあります。
運動をすることにより、
- 憂鬱、不安の症状の軽減
- ストレス解消およびストレスをコントロールしやすくなる
- エンドルフィン(多幸感をもたらす神経伝達物質)の分泌の促進
- 自尊心、体に対する自信、自己効力感が高まる
などなど、様々な効果が期待できます。
このようにうつ傾向や不安、怒りの感情は運動をすることにより著しく軽減できますが、これらの症状は運動をやめてから1~2週間で再発しやすくなることがわかっているため、定期的に運動して習慣づけることによって運動による恩恵を最大限享受できそうです。
また、運動をすることによって自信・自尊心が高まるため、その結果仕事や人間関係にもポジティブな影響を与え、そこから生まれる成功体験により更にメンタルヘルスの向上に繋がる、といったふうに正のサイクルに入ることで幸福感を持続させることができるでしょう。
また、運動に関してもその人の「個性」を尊重することが大切です。
人によって、
- 運動強度
- 運動時間
- 運動の種類
- 運動のスタイル(記事の後半に診断テストを用意しています)
- 運動頻度
- 運動する目的
などなど、あらゆるものが異なっているため、その人にとってのスイートスポット(その人にとっての最適な運動習慣)を見極めることが大切です。

Bio-Individuality(生物学的個性)についてもっと知りたい方はこちらの記事をご覧ください👇
脳(認知機能)に与える効果
最後は脳(認知機能)に与える効果を見ていきましょう!
知性
心肺持久力と知性には相関があることが分かっています。
そのため、運動の中でも心肺機能を高める運動(ランニングやHIIT)を行うことによって知的能力を向上させることができるでしょう。
言語
有酸素運動を行うことによって発話能力が高まります。
70代前後の高齢者を対象に行われた研究により、心肺機能を高めることにより、「頭の中にはあるんだけど言葉が出てこない状態」、いわゆる「喉まで出かかっている状態」になるリスクが低下し、会話能力の改善が期待できることがわかっています。(論文はこちら)
ワーキングメモリー
たとえ15分未満の短い時間の運動をするだけでも、脳の神経細胞の結び付きを強め、
「ワーキングメモリー:理解、学習、推論など認知的課題の遂行中に情報を一時的に保持し操作するためのシステム(作業記憶とも呼ばれる)」が向上することが分かっています。
認知症(アルツハイマー)
近年の研究により、定期的な運動がアルツハイマーの進行を遅らせる可能性があると示唆されています。
また、スウェーデンの1500人の女性を対象に行われた研究によると、中〜高強度の有酸素運動が認知症関連リスクを最大88%まで減少させることがわかっています。(論文はこちら)

フィットネススタイル診断
それではいよいよお待ちかね、あなたの運動スタイルを把握する「フィットネススタイル診断」をやっていきましょう!
質問は全部で7つあり、全て4択となっております。
それぞれ①〜④の番号が割り当てられています。それぞれの質問において何番を選択したかメモしておいてください♪
質問①
あなたは大きなパーティー会場に来ています。会場に到着次第、あなたはまずどこに向かいますか?
- ビリヤード台
- 食卓テーブルに集まっている群衆
- 部屋の隅で行われている深い会話(人生観、政治の話など)
- 湖を見下ろせるデッキ
質問②
あなたは急遽会社のイベントの委員長になるよう命じられました。次のうちどれを選びますか?
- 会社のソフトボールチームのリーダー
- 休日の宴会の企画役
- 慈善活動やボランティアの幹事
- 自然アスレチックイベントのまとめ役
質問③
あなたは今どのコンサートにも行けるチケットを手にしました。誰のコンサートに行きますか?
- ロックバンド
- ポップスター歌手
- シンガーソングライター
- レゲエアーティスト
質問④
あなたは今久々に長期の休暇(バケーション)の計画を立てているところです。次のうちどれを選びますか?
- ビーチバレーができる海岸に1週間滞在
- クルーズ船に乗って世界を回りながら新たな人と出会う
- ゴルフができるリゾート地でリラックスする
- ブラジルのエコツアーに参加し、人里離れたジャングルツリーハウスに宿泊
質問⑤
もしペットを飼うなら?
- ラブラドールレトリバー:あなたのペースに合わせてくれるペット
- シャム猫:自分が家にいる間は触れ合うが、自分が外出しても寂しがらないペット
- シュナウザー:このペットはあなたにとって相棒のような存在で、信頼を置いている
- タランチュラ:どんなペットもどんと来い!全員可愛がってやる
質問⑥
1日のうちで最も好きな時間は?
- ゲームしてるとき:はー、やっぱゲーム最高!
- 深夜:この時間帯から楽しくなってくるわ
- 夕方17時頃:仕事も終わり、本でも読んでリラックスするかなー
- 日の出の時間:これからまた楽しい1日が始まるぞー
質問⑦
もしあなたが食べものになるとしたら?
- アボカド:脂肪を燃焼させたいなー
- ザクロ:肌に良いし、カクテルにも合うよね
- リンゴ:栄養豊富だし、よくおやつとして食べるよ
- ユッカ:エキゾチックだけど素朴な感じが好き
診断結果
それでは診断結果を見ていきましょう!
ここではフィットネススタイルを4つに分けて診断していますが、必ずしも自分を1つのタイプに当てはめる必要はもちろんありません。
もしかしたら2,3つのタイプが組み合わさっていたり、あるいは全てのタイプの性質を満遍なく持っているかもしれません。
そのためあくまで参考程度に考えていただけると幸いです♪
①が多かった人:チームプレイヤー
①が多かった人は「チームプレイヤー」タイプです。
比較的競争性が強く、勝ち負けがあったり明確なゴールがあるようなスポーツをすると楽しめるかもしれません。
フレンドリーで外交的ですが、運動に対して何かしらの報酬がないとあまりモチベーションが上がらないかもしれません。
〜おすすめの運動〜
- バスケットボール
- ランニング
- スキー
- サッカー
- テニス
- 水泳
- バレーボール
- フリスビー
②が多かった人:気さくな社交家
②が多かった人は「気さくな社交家」タイプです。
人と交流することが好きで、人々と一緒に音楽や運動を楽しみます。
また、同じ目的に共に向かったり新しいチャレンジをすることを好む傾向があります。
比較的激しい運動を好み、退屈を嫌います。
〜おすすめの運動〜
- バレー
- ホットヨガ
- クロスフィット
- ダンス
- ズンバ
- ソウルサイクル
- ローラーゲーム
- グループでのサイクリングやジョギング
- グループでのブートキャンプレッスン
③が多かった人:コツコツ頑張る努力家
③が多かった人は「コツコツ頑張る努力家」タイプです。
このタイプの人はジムに行くことにあまり抵抗がないかもしれません。
運動のために器具を使ったり、運動の効果を記録・測定、心拍数チェックなどをするのを好む傾向があります。
〜おすすめの運動〜
- エリプティカルトレーニング
- ランニング
- 縄跳び
- マンツーマンのパーソナルトレーニング
- キックボクシング
- 水泳
- パワーヨガ
- ウェイトリフティング
④が多かった人:自然愛好家
④が多かった人は「自然愛好家」タイプです。
とにかく屋外に出たがり、自然の雄大さと静けさを愛します。
人と交流することは特に気にならないですが、どちらかと言うと自分の内的精神に注意を向けることを好みます。
運動の具体的な効果や数字よりかは自分がどのように感じるかを重視する傾向があります。
〜おすすめの運動〜
- ロードサイクリング
- ビーチヨガ
- ロッククライミング
- ハイキング
- ウィンドサーフィン
- カヤック漕ぎ
- ランニング

おわりに
いかがだったでしょうか?
この記事を最後まで読んでいただいた方は、運動が私たち人間の3つの機能(身体機能・心的機能・認知機能)をどれほど改善してくれるかお伝えできたかと思います。
また、フィットネススタイル診断では皆さんそれぞれの運動に対する価値観・スタイルを見出すための7つの質問に答えていただきました。
この診断が今後の運動の実践に少しでも参考になれば嬉しいです(笑)
この記事が少しでも皆さんの運動に対するモチベーションUPに繋がれば幸いです!
それではまた!